犬が立っているときに重心の7割が前脚ということを知っていますか?
「立っている時、後脚が震えてるんだけど病気かな?」
「うちの子、後脚が弱ってきたかも…」
そんな不安を抱える飼い主さんは多いのではないでしょうか。
実は犬の体の仕組みを知ると、愛犬の足腰ケアのヒントが見えてきます。
犬の重心は前足に7割、後ろ足に3割 といわれています。
つまり、普段から前足に大きな負担がかかっているのです。
この記事では犬の重心バランスの仕組みと、シニア犬の足腰を守るために飼い主さんができるケアを
わかりやすくご紹介します。
犬の重心バランスは「前7:後3」
犬は四足歩行のため、頭や首が前方にある分、自然と重心が前にかかります。
その割合はおよそ「 前脚7割・後脚3割」
人間が直立して重心を体の中心に保つのとは大きく異なる特徴です。
この仕組みを知るだけでも、愛犬が日常的にどの部分に負担を抱えているかイメージしやすくなります。

前足に負担が集中すると起こりやすい症状
前足に重心がかかるのは自然なことですが、加齢や姿勢の崩れによってさらに負担が増えるとトラブルにつながります。
- 首や肩のこり、痛み
- 前足の関節炎や足首の負担
- 胸や肩の筋肉のこわばり
- 背中が丸くなり姿勢が崩れる
特にシニア犬は、後脚の筋力が落ちることでさらに前脚に負担がかかり、トラブルが加速するというケースが多く見られます。
後ろ足の役割は「歩行の推進力」
重心は前にありますが、犬が前に進むための推進力を生み出すのは後脚です。

前脚と後ろ足の役割と違い
- 前脚→ブレーキや衝撃吸収
- 後脚→体を前に動かす推進力
後脚の筋力が低下すると
- 散歩で歩幅が狭くなる
- 階段や段差を嫌がる
- 立ち上がりに時間がかかる
といった変化が出てきます。
重心の理解とあわせて後ろ足の役割を意識することも大切です。
飼い主ができる重心ケア5つの方法

1. 愛犬の立ち姿を観察する
左右どちらかに傾いていないか、片足にばかり体重をのせていないかチェックしましょう。
2. 首・肩まわりをやさしくほぐす
前脚に集中する負担をやわらげるため、肩や首を撫でるようにマッサージします。
3. 散歩で後ろ足を意識させる
芝生や坂道などを取り入れ、自然に後ろ足を使う工夫をしてあげましょう。
4. 室内のすべり止め対策
フローリングの滑りは重心の崩れを招きます。マットやラグで補強してあげましょう。
5. 飼い主自身も姿勢を整える
リードを強く引かず歩幅を合わせるなど、飼い主の姿勢も犬のバランスに影響します。
まとめ
重心を知ることが健康寿命をのばす第一歩
犬の重心は前脚に7割です。普段から大きな負担を抱えていることを知るだけで、観察の視点が変わります。
「前脚ばかりに負担がかかっていないかな?」「後ろ足もちゃんと使えているかな?」と意識することが、
シニア期の歩行サポートにつながります。
特別なことをしなくても、観察・環境・ちょっとしたケアの積み重ねが愛犬の健康寿命を支えていきます。
今日からできることを、まずはひとつ取り入れてみませんか?
愛犬の歩き方や姿勢に変化を感じたら、
それは体からのサインかもしれません。
年齢などによる足腰の弱りでバランスを崩すと、歩きにくさや体の負担につながります。
dogark犬の詩では、犬の整体によって
コリやハリを優しくほぐし、歩きやすい体へ整えるケアを行っています。
大阪近郊で整体をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
